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食品ロスとして回収された米=2024年8月22日午前11時37分、相模原市中央区、山田暢史撮影

 スーパーの棚から米が消えた。農協や卸売業者が保有する主食用のコメの在庫(民間在庫量)は、6月末時点で156万トンと、過去最低だ。一方で、大量の米が「廃棄」されている現場がある。

 8月22日午前、日本フードエコロジーセンター(相模原市中央区)を訪ねると、取引先の食品工場やスーパーなどから、おにぎりや米が大量に持ち込まれていた。コンビニの弁当も包装をはがされ、容器に入れられていく。本来食べられるのに捨てられる「食品ロス」になったものだ。

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ケースに入れられている米などの食品ロス=2024年8月22日午後0時16分、相模原市中央区、山田暢史撮影

 同社は、約200の事業者からロスになった食材を集め、豚の飼料にリサイクルしている。炭水化物を中心に1日に約40トンの食品が回収される。2割ほどが米で、約8トンになるという。

なぜ食品ロスに?

 食品工場では、発注が来た際…

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